施設の食事が脅かされています。
老施協、介護施設の“給食危機”に警鐘 物価高騰で赤字拡大 支援策の必要性を強調 | 介護ニュースJoint 特別養護老人ホームの経営者らで組織する全国老人福祉施設協議会の全国大会が、21日から22日にかけて滋賀県大津市で開催されて www.joint-kaigo.com
今、施設の食事についてどんなことが起きているのかを少し書いてみる。
1.委託事業者が運営できない
「安い給食」物価高で限界 給食企業の倒産、2年連続増加 食のインフラどう守る 「安くて当然」から脱却必須 株式会社帝国データバンクのプレスリリース(2023年11月8日 08時30分)「安い給食」物価高で限界 給食企業の倒産、2 prtimes.jp
2.なぜこういう事が起きるのか
3.施設の食事について何が起きているのか
1)食事を作る人がいない
一番の課題は、圧倒的な人材不足です。朝食~夕食の提供となると、どうしても朝の出勤者は5時出勤になりますので、この辺りがネックになり採用が難しくなっています。
あとは、人件費が低すぎます。委託会社では最低賃金で募集をかけている事もあり、なかなか人が集まりません。
2)物価高騰
最近の大きな理由は「物価高騰による材料費の上昇」です。
想像以上に材料費が上がっています。
特に委託業者にとっては、年度当初の契約料内容で事業をすることになりますが、年度途中で物価が上昇すると余程の事がない限り料金を上げることができません。
実際これが理由で倒産をした給食会社があり、県内の公共施設は食事提供が一時ストップするなどの影響がでました。
3.外注が増えている
3.外注が増えている
施設で調理要員を揃えることができない為、外注の流れが起きています。私(高齢者向けの宅配弁当をやっています)のところもこの問い合わせが増えています。
県内でも宅配弁当に切り替える施設が増えてきました。特に増えているのが、既成品(冷凍)の弁当を提供する施設が増えているようです。
施設側としては手っ取り早いので使いやすいのかと思いますが、利用者さんから「まずい」という声も多く、施設側としては味と値段と施設としての評判のバランスが悩ましい。
4.解決に向けて(ビジネスチャンス)
4.解決に向けて(今後ビジネスチャンスになりうる話)
施設の食事は課題が多い分、解決する手立ても色々とあります。
今後はこの辺りは大きなビジネスチャンスだとも思っているので、これまで整理したことを書いてみようと思います。
一番いいのは、
全体的な食事代の価格を引き上げる
なのだと思いますが、世間一般の感覚としてはここはあまり受け入れられない。
これは宅配弁当にも言える事なのですが、体感的には1食600円くらいが限界なのかな。1日だと1500円以内くらい。
そうなると、いかに低料金で毎日食事提供ができるのかという話になりますが、物価高騰がネックでそのしわ寄せが人件費にくるので、一人当たりの単価を下げるか、食事提供に関わる人の数を減らすかになります。
手っ取り早いのが「関わる人数を減らす、調理工程を減らす」という事になるので、ここを中心に解決法を考えてみるとやはり「外注」という流れになります。
この流れを掴めると色々なビジネスチャンスはたくさんあって、既に色々なサービスが増え始めています。
今、冷凍での提供をしている弁当業者は増えているので、これらを活用する施設も増加していますね。
宅配弁当屋さんが、施設へ届けるというのも増えています。実際、私のところにも施設への宅配弁当の依頼は多いです。
施設向けへの弁当に特化した事業形態であればいいビジネスにはなるのかなと思います。
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